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七海のクリスマスローズBlog

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早く来年の種を蒔きたい!

早期発芽の大地にとってベストな方法の探究は続きます。
非常にあきらめの悪いおバカさんで申し訳ありません(^_^;)
今期は高温不足で大失敗しているので来年こそはリベンジしたい。
大地のBlogはクリスマスローズをメインにしたBlogであるにもっかわらず
2006年以降に早期発芽を始めて以来、花の時期より夏の記事が圧倒的に多い(笑)
攻めの夏なのだ。
夏こそいろいろ考えることが多いのです。
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クリスマスローズの早期発芽を成功させる上で
非常に重要な要因となるのが高温処理!
今期は高温処理不足で均一性が非常に悪い(^_^;)
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大地のように早く発芽させたい思いからついつい早くに低温処理に移行すると
発芽が不揃いになってしまう。
最悪は発芽できない。
クリスマスローズなど多くのキンポウゲ科の種は採種直後は胚がまだ不完全であり、
高温期を経ることで胚が成熟する。との文献を目にしたことがある。
早期発芽不揃いの原因として考えられるのは
・採種時期の差によって、低温移行までの高温処理期間の長さが異なってしまう。
・品種によって胚の成熟速度が異なる。
などでしょうか…
自然界ではゆっくりとした時の流れによる必要にして十分な温度処理を経て
上記の不揃い原因がキャンセルされるものと考えられる。

早期発芽はこの過程を人為的に行い、必要最小限の期間で温度処理を行い発芽させ
秋の冷涼な気候を生育に使用するのが狙いだ。
よって速さと均一は相反する性質を持ちやすい(^_^;)
両立させつつ、どこで妥協するのかが重要。
この絶妙なバランスは経験から得るしかない。

失敗するリスクも高いので一般的にお勧めできない栽培方法ですが
成功した場合の恩恵は非常に大きいのです。
なんだかんだと最近はその挑戦の過程が楽しみだったりしています。

来年こそは成功したい…
今期の失敗経験と、実験隊のみんなの経験談から導き出した
来年度の大地のレシピはこれだ!
(危険ですので自己責任で実施ください)

****2010年早期発芽****

重点課題:より均一な発芽

①採種したらすぐに湿潤処理する。
(乾燥すると胚の成熟が一時停止すると考えられるため)
 ベンレート1000倍希釈液+パーライト+ジプロック
 置き場所は少しでも気温の高い屋根裏。
②6月に入ったら全ての種を冷温庫で高温処理開始。
 ジプロックで湿潤処理のまま28℃設定で7月中旬まで高温処理を続ける。
③7月中旬に蒔く交配を選抜し低温処理開始。(七夕を目標にしたい)
 ポットの土の中に蒔く。用土は赤玉主体、覆土は約1cm。ポットごと冷蔵庫へ。
 冷蔵庫で目標5℃で約2週間。 その後、目標8℃で約2週間。
 その後、目標12℃で発芽まで
 (品種毎に低温処理移行タイミングを変えるかもしれない)
④目標9月中旬に一部の発芽が開始されたらそのまま冷蔵庫の中で電照開始。
 昼電照15℃、夜消灯8℃とする。薄い液肥を与え始める。
 土が盛り上がってきたら表土を軽くたたいて刺激する。
⑤ポットの中の8割程度が発芽し、双葉が濃い緑になったら
 ポットのまま屋外栽培に移行する。
⑥屋外では、明るい日陰3日間のあと徐々に日光に慣らす。
⑦ポット内で本葉1枚の展開が十分に完了し濃緑になったら、1本づつ6cmポットに植え替え。

以上で早期発芽処理終了

冷温庫による強制高温処理にて十分な高温期を得られているのか?の効能を
確認すべく、一部の早期不向き品種437、643、877、945などは、6月末蒔きも並行する。

こんな感じでしょうか…
まだ微調整はあるかもしれません。
早く蒔きたい。頭の中はもう来年の種蒔きモードです(^^;)
蒔きてぇー

**注意**
早期発芽は非常にリスクの高い栽培方法ですので一般的にお勧め出来ません。
どうしても交配結果を早くみたい異常者向けの栽培方法です。

*******

最近の早期発芽はこんな感じ。
未だ未発芽が1/3程度あり…
発芽しててもポットの中で発芽率が揃わない…
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何事もなかったように順調な苗はこれ!
この差は高温処理不足が原因なんです(^_^;)
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発芽できていないポットをほじくると、前回よりは発根が進んでいる。
まだあきらめ切れない…
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しかし2粒はようやく発根開始な状態(-_-;)
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絢香のライブバージョン「恋焦がれて見た夢」が流れています♪
どうして人は種を蒔くのか?ねえ、だれか教えて…
早く来年の種を蒔きたい!
by nanami7kuri | 2009-09-27 14:16 | クリスマスローズの交配 | Comments(4)
Commented by お茶 at 2009-09-27 16:14 x
大地さん こんにちわ!
おぉ~!!(@▽@;ノノ
デロリアンがドンドン変異&進化していく・・・(爆
早期発芽,クレマだと若採りやジベレリン処理位ですがクリローだと色々と条件の模索ができて面白そうですね^m^
行く末は温度条件に加えてサイトカイニンやエチレン等のホルモンの世界に・・・(笑
私もちょっとホルモン系の試薬を購入しようと海外のサイトを覗き中です.
日本だと研究グレードの試薬は高いんですよね~(汗

>夏こそいろいろ考えることが多い・・・
うんうん!夏に色々実行して冬に結果を待つ!!
こんな年間パターンもいいですよね~♪
Commented by 大地 at 2009-09-27 22:31 x
お茶さん、こんばんは♪
昼間のデロリアンは少しでも光を庫内に送り込もうと
アルミ板で反射させています(^_^;)はかない努力で…

ホルモンは興味津々なんですぅ~(^^)
調べると一般的な効能が説明された文献にたどりつくのですが
どうやら植物の種類、成長のステップによって効能が変わるようで…試す甲斐がありそうです。
ジベレリンはクリロにも使っている人がいるようです。
大地は高温処理過程でのエチレンなんて興味があります♪
リンゴで実験できそうだから安いかも…と期待しちゃう(笑)
Commented by shino707 at 2009-10-01 18:17
大地さん、こんちゃ!

shino家に新たな新事実!
野菜室と冷蔵室の温度が逆転現象でした~(爆)
う~~む!
クリロは奥が深い!(関係ないっしょ? 自爆!)
Commented by 大地 at 2009-10-01 21:50 x
shinoちゃん、いらっしゃいまし(^^)
クリロの種ってどーなってるのぉ(笑)謎だぁ~
只今一番下の画像のような高温不足種を夜3℃昼7℃で処理中してみています。これで1週間ほどガツンと冷やした後、夜8℃昼14℃の暖かい環境でどうなるのか?調べてみます。意外に元気に伸び始めたりして(笑)
クリロにとっって8度は暖かい気もするし…
来年は大地も温度試験をしてみます。只今実験計画を策定中、特に早期発芽不得意品種の種を使って行います♪
この記事の2010標準処理もまだまだ変えるかもぉ!

クリスマスローズの交配・クレマチスの交配を楽しもう。


by 大地
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