柱時計 精工舎の再生
ダンスのビデオの焼き増し中に柱時計をいじっています(^^;)
またまた動かないやつです、中型の柱時計を仕入れてきました。
精工舎の80cm級のガラス張りの渋い奴です。
3方向がガラス張りで、やや高級機だったのだろう。
文字盤は細かいヒビがまんべんなく入っていて
ほど良くアンティークな味が出ています!
でも動きません。
どうせ動かないだろうと期待しないで買ってきたものの
うんとも、すんとも、動きません(^^;)
でもそこは考え方次第です。
ポジティブに考えれば直すのを楽しみましょう♪
この柱時計は側面もガラス張りなのです。
メカが丸見えなので、メカ好きの私にはたまりません。
なんとかして再生させたい。
文字板を外してムーブメントを見て見ると、やや汚い(笑)
でも致命的なサビは無い。
右のゼンマイは時計の駆動用、左のゼンマイはチャイム用。
いずれのゼンマイも巻き上がっている。
時計の駆動用のゼンマイを優しく巻き足したところ
ガキ、ガキと異音が・・・
バネがさび付いてるのかも??
ガンギ車とアンクルが丸見えで、絶妙なやり取りが興味深いです。
でも振り子のシャフトを左右に振っても、アンクルは動くがガンギ車が回転をしない?
この関係は非常にシビアな駆動なので、最初はここが壊れていると思っていたのですが、
どうも違う。
ガンギが回ろうとする気配が無いのです。
次の次の歯車を指でアシストすると、アンクルが自励を始める。
そこから思い当たるのは、ガンギ車まで動力が来ていないような気がする。
各歯車を指でアシストしていったところ、なんとゼンマイ直結の第一歯車のリハビリで
カチカチと自励を開始した!
やった嬉しい。
でも今までの経験上、強力なトルクを有する第一歯車の異常は腑に落ちないんだけど。
再組み立ての前に、少し2,3日はエージングしておこう。
アンクルとガンギ車の動きを見ているとまるで生きものの様で愛らしいです(笑)
ビデオの焼き増しの度に、見に来てはムフフフと達成感。
が、2時間ぐらい経ったところで停止していた?
振り子のシャフトをアシストしてもガンギ車は回らない??
ふと見れば時計の駆動用ゼンマイがほどけている?
何日もかけてほどけて行くものなのに。
ゼンマイを巻いてみるも、もう巻き上がらない。
マジかぁ
新たな問題が発生した模様です(^^;)
ムーブメントを取り出してみると・・・
ゼンマイが破断している(^^;)
最初の巻き上げ時に感じた異音はこれだったようです。
それにしても、こんなに分厚いハガネが破断するんか?
信じられないけど
確かに破断している。
破片をとりだすと・・・・
もう粉々です。
まいったぁ(^^;)重症です。
金属疲労と言う言葉を使えば簡単ですが、
一ヵ所が切れただけなら理解できるけど、粉々になる条件はかなり特殊なはず・・・
急激な解放?
何だろう??
粉々破断のメカニズムが解らん。
初心者の私にとっては試練です(笑)
ちょっとヘビーな壊れ方なので、修理はやむなく中断しよう。
ビデオとクリロのプラグ苗植替えを優先させます。
再生プランは4つ
①パワーのリザーブ時間は減るけど、残りのバネを加工修理する。
(シャフトに取り付けられるのか?非常に硬いはず?また折れるかも?)
②バネだけ交換する(バネだけ売ってるのか?なさそうですが)
③ムーブメントの丸ごと交換。
(ムーブメントだけを売っているのを見かけるが、
文字盤との位置関係が同じものは簡単に見つからないのでは)
④最悪は、チャイム用のバネを、時計の駆動用に移植する。
(チャイムは永遠に鳴らなくなってしまいます)
敗北感のまま
しばらく先送りです。
必ず生き返らせてやる。