フランスのプジョー製 A0型のコーヒーミルをレストアしています。
今回は臼刃のオートテンショナーを試作して追加してみました。
臼刃の接触圧を都度調整することなく、メンテナンスフリーで粉の挽き具合を一定に保ちたい。
臼刃が固定されている垂直シャフトを、常に一定の力で上に押し上げる機能を追加します。
試に買ってきたのは・・・このバネ

そのままでは長いので試に切断してみました。
ニッパーでなんとか切れる、もう少し短くしよう。


切断したバネの両サイドを、M12用のステンレスワッシャーで挟みました。

臼刃の接触圧を都度 微調整することなく、
メンテナンスフリーで粉の挽き具合を一定に保ちます。

さっそく挽いてみよう!!

挽いた感じはこれ。

もう一段、硬いバネも買ってきているので挽き比べてみたい。近日。

豆が一気にミルに流入して、ハンドルを回すのが重すぎる事だ。
いろいろ試しているが納得できる改善方法が、今のところ無い(^^;)

とても渋いデザインのマニアックなポット。

銅製の叩き出し。こいつは使うほどに渋みが出るはずだ。
kalitaの文字が浮き出ているのも魅力だ。

新潟の燕市の工業製品である証が刻まれていました。

溶接ではなく、ろう付によって部品が接合されている・・・
伝統的なこだわりの作り込みを見た。

・注ぎ口が細いのでドリップ時の湯のコントロールが非常に良い。
・取っ手は熱くなるので素手では持てません、布巾で包んで持ちましょう(面倒だが、本格的かも。上品な作法に思う)
永く使えば使うほどに味が出る、いいものを見つけたと思う。
料理や酒などは、使われる器によって その魅力がさらに引き出されると思う。
器はとても大切な要素だ。
大地にとってはコーヒーカップも同様である。こだわりたい部分なのです♪
個性的な景色をまとう備前焼を見つけた!

今日はこの器に淹れてみた。
美味いんだなぁ~!(^^)!
ミルを卒業した後は、器(カップ)にもこだわりたいと思います。

ここにコーヒーカップを収めてゆきたい。
まだまだ行ける(笑)

ここから始めると約束していたことがある。
それがこれ!
革細工のゾウの貯金箱。

革細工を始める時に、必ずおまえを初めに直してやるとゾウと約束していた。
革在庫の中から質感が合いそうなものを見つけたので、手始めに約束を果たす。

取り付けはスリットに差し込むだけの構造にします
こんな感じか。

右の耳が完成しました!

既存の左耳と重ねるとこんな感じ。

どう?
違和感なく似合っている感じだよ。

フランスのプジョー製 A0型のコーヒーミルをレストアしています。
今回は実際にコーヒーを挽いてみます。
なんなにギタギタだったミルはここまで復活しました。
約100年前のミルで挽くコーヒーはどんな味だろう・・・
きっと美味いにちがいない(笑)親バカ

いよいよコーヒー豆を投入。
ハンドルを回します!

ハンドルが回らない??
豆が一気に臼刃に噛みこむようです。
ハンドルを回せる程度まで臼刃を緩めて再始動。
(祝)初挽きです。 ようやく挽けました。


だいぶ粗挽きですね(^^;)
そして一気に挽けてしまう??のです。
腕力が必要。 すこしずつガリガリと回す感じではない。
もう少し細かくしたいので2度挽きしてみます。
臼刃を密着に設定して、粗挽きを再度挽いてみました。
そうするとパウダー状になるまで仕上げられる。

構造が単純なのでネジさえ回れば、なんとかレストアできる。
古いものは材質が良く、頑丈な設計なので手をかけてやれば再生がしやすい気がする。
考察:
機能・性能は現役時代まで復活していると思う。
外国製の業務用のミルなので・・・
「ミルを机にガッチリ固定して、腕力のある人が、短時間でたくさん挽く」ことを前提に設計されているようです。
豆が一気に挽ける代わりに、腕力が必要な仕様のようです。
リビングで椅子に座りながら、日本人が手軽にのんびり挽くには
ちょっと工夫が必要なようです。
①初めから2度挽きを前提に使う。または
②臼刃の中へ一気に豆が流入しないように抑制する工夫
課題を残しつつも、実用にまでたどりついた。
いつもの豆ですが・・・
苦労した分、このミルで淹れるコーヒーは旨い気がする(笑)親バカ
自分でレストアしたので、充実した味わい(笑)親バカ2
いつまでも大切に使おうと思う。

卓上で手軽にカリカリ挽けるように何らかの対策を考えてみますね。
ここまでおつき合いありがとうございました。
そろそろ腕時計のベルト作りに戻れそうです。
フランスのプジョー製 A0型のコーヒーミルをレストアしています。
今回は一通りの清掃が完了したので試し組み立てしてみます。
リビングの机の上で使用するには土台が必要です。
A0に似合う土台はいつか骨董市で巡り合うまで、ホームセンターの飾り板で代用しよう。
パインの集成材。ちょっと小さいのですが我慢我慢。
焼き入れをしたかのような炭色にしてみました

(オリジナルのネジはそのまま保管します)
どうせなら、真鍮(黄銅)のネジにしたい。
どうせなら、袋ナットのネジにしたい
ネジの「トミモリ」というメーカーでばら売りしていました。

準備完了です、一気に組み立てましょう。

フランスのプジョー製 A0型コーヒーミル。

アンティークな雰囲気を保ちつつ。
シャフトやギヤもいい感じ。
ひとまずカラカラと回転します♪

ほどよくアンティークな趣きでいてくれる。

挽いた粉が強調されるようにクリーム色に。


意外と綺麗になってます。

このままの方がアンティークな気がして、塗装は中止にしました。
いつでも塗れるしね。
ここまで苦労したので達成感があります(^^)v

実家で試挽きしてみました。まずは大豆から。

テーブルの上で手軽に挽くには重すぎるかな・・・
とりあえず挽ける!


フランスのプジョー製 A0型のコーヒーミルをレストアしています。
今回はパーツ磨き編です。
気分転換にトレーは塗装します。
趣味の革細工で使用している染料を使います。
ローパスバチックの黒と茶を混ぜて、さらに10倍に薄めて塗装する予定。

これは油と塗料でべたべたな状況。
このあと、ウエットティッシュのアルコール入りで磨くと復活できます。

時計の修理でも使用したスキンケア用のパックです。
30分も乾燥させると、手で触れても大丈夫。


木目を再生させるほどの価値のある木材ではないので
素直にレトロな色彩で仕上げたい、ダークブルーグレーにしたかった!
ダイソーの塗料の青と黒を購入してブレンドしました。
この後、黒3:青1ぐらいの比で気に入った色合いに落ち着きました(笑)

いい感じ。
いい感じ。

何らかの工夫がされているのですが、古いこのミルにはそれは無い。
なので、トレーの後方には磁石を取り付けました。
金属のボディーにトレーを収めると、最後の5mmぐらいのところでトレーが引き込までるように閉まります。
トレーの内側もダイソーのクリームで塗装しました。

乾燥を待つ間にパーツ磨きに戻りましょう。
このギヤシャーシは形状が複雑なので、磨きは困難だ。

剥がした塗料が砂の様です。
タライの中で作業して正解でした(笑)

黒光りして美しい、アンティークな風合がいいです。


使い込まれて削れた感じが美しい。
非常に硬い金属が使われていました。



金属ブラシで磨いてみる。

なんとかなるもんですね。

実用的にも復活しそうな気がする。だんだん期待が膨らんできます。

オリジナルのメーカー塗装のグリーンがやや残る色合いになっています。

どんな姿になるのか見て見たいです。
その容姿を確認してから塗装をするかしないか判断しよう。
フランスのプジョー製 A0型のコーヒーミルをレストアしています。
今回は塗装剥がし編です。
どうせなら、塗装がもっとも分厚く膨れてしまっているボディーから始めてみます。
前のオーナーが塗った茶色い塗装が、油で劣化してブヨブヨふやけているのです(-_-;)

次にニードルでカリカリ削ってみた。
意外にパリパリ、ポリポリ剥がれて気持ち良く剥がれる。
手間がかかるがこの方法で作業を進めよう。

この角には「A」と書いてある。

この角には「0」と記載されている。
それで型名がA0なんですね。

その後、細いマイナスドライバーで削ると効率が良いです。

固くて・・・薄くて・・・
逆に剥離が苦労しました。
仕上げはダイソーの金属ブラシと、金属磨きスポンジブラシを使用します。
どちらも使いやすい。十分な機能性とほど良い耐久性がありました。

苦労した。自分をほめたい(笑)親バカです。
ここまで綺麗に剥がせるとは思っていなかった。
もの凄く固い金属を使用しています。
ニードルで表面を削っても、金属部は傷がつかないほど固いのです。
南部鉄器のように錆びた酸化被膜の風合いがレトロで良いかも?
当初の予定は艶消しブラックに塗装する予定で塗料まで買ってきてしまいましたが
そのままの方がレトロな味が出ていて良いかもしれない。再塗装は試組の時に考えよう。

蓋のリベットを温存するため、このままの状態で塗装を剥がす必要があります。

ベースよりもこちらの方が苦労しました。
蓋が邪魔で、固定が困難なので力が入れにくい。
もう根性あるのみ。根性、根性、後戻りはできません(笑)

ダイソーの金属ブラシと、金属磨きスポンジブラシ

綺麗にしすぎてレトロ感を失わないように、適度な清掃が必要なのです。
真鍮のブラシと、ステンレスのブラシがあるのですが、真鍮がほど良い感じ。

オリオン座のような5つ星のマークがあります。

ギヤシャーシの取り付け部の下にも同じマークがありました。
組立て後にも見える場所にあります。
何だろう? ロット表示かな?
この固い金属にポンチで印をつけるのは困難なので、鋳造の型に最初からマーキングされていた可能性が高い。
金型の区別?かな。

リベットを切断しなくともなんとかなりました。
適度にしつこい汚れは残します。

記事にすると簡単だが、とてもとても苦労したのです(^^;)
根性、根性、根性!!
自分のために頑張れるけど、仕事と考えると割に合わない作業です・・・

油で固着していないので、今までの作業の中では一番楽に除去可能でした。

当初の予定では、内部を白い塗料に塗ろうと考えていたのですが
これも、このままで良いかも!!

あとは細かいパーツ達を磨こう。
フランスのプジョー製 A0型のコーヒーミルをレストアしています。
今回は分解編です。
分解開始そうそう、さっそくネジが割れてしまいました(^_^;)
ひやひやですが、噛みつき型のプライヤーで難を逃れ,、割れたネジの除去に成功しました、
サイズはM8でした。あとはデザイン性の良い替えの部品を探してみます。

CRC556を浸透させて次々に分解を進めてみます。
挽き具合を調整する調整ナットも無事に外れた。
この構造からするとシャフトは下から抜くみたいですね。
慎重に慎重にゆっくり回す。
全てのネジがなんとか 緩みました(^_^;)
ちょっとひと安心です。
シャフトに付いている臼刃を外してみます。
シャフトと臼刃は分解出来ませんでしたが
清掃、レストアには支障無さそうです。
意外に良い金属が使われている。
サビは表面だけであり、酸化被膜を形成することで内部に浸食が進んでいない。
そして、非常に硬い金属が使われている。
臼刃の拡大図がこれ!
円錐形の裾野の部分が細挽きの部分になります。
もう少し面積が広く欲しいなぁ。(細挽き好きなので)
さあ、一気に分解しよう。
でも、ギヤシャーシの部分はどうしようか?
割れたネジと同じネジが使われているので危険です(^_^;)
ここは分解せずに進めてみます。
油の水蒸気がたくさん浮遊する厨房のような場所に置いてあったんだろうね。
うわっ、汚いドロドロだ(-_-;)
この油は私が吹いたCRC556だろう?
臼刃のメンテナンスが容易に出来るようになっています。
他の部品とは材質が異なるのだろうか? 臼刃のサビはみな白いですね。
綺麗に剥がせるのだろうか? 最悪は焼くかな。
この先の作業となる 劣化した塗装や、油汚れの除去はとても手間がかかりそうです。
色々と試してみて、我が家の設備で最も効率の良い方法を考えます
・剥離剤?
・ブラシやヤスリで削りとる?
・焼いて塗料を燃やす?
またまたアンティークなコーヒーミルを買ってきました。
腕時計の経験上、お買い得なB級品をいくら手にしても、
いつまでもA級品への憧れがぬぐえずに納得できないモヤモヤから解放されない。
ならばミルは一気にトップクラスを狙います。

◎由緒あるフランスのプジョー製 A0型のコーヒーミルです。
1880年~1930年ごろまで製造されていたものです。
昨今のプジョーと言えば自動車が有名ですが、大昔は農耕器具なども作っていたそうな。
頑丈な鋳造部品で構成されていてアンティークな味が良く出ています。
◎超ボロボロなのです。
なんでこんなにボロボロなの?と思えるほど汚い(笑)
構造は単純なのでメカに致命的な破損が無ければ何とかなるだろうと購入。
ポジティブに考えれば、レストアのやりがいがあるとも言えます。
毎日コツコツと、とても苦労したので全6回に分けてレストアの内容を綴ります。
あほなオヤジの趣味にお付き合いください。
誰かの参考になれば幸いです(かなり困難なので一般の方にはおすすめできません)
今日は最初の状態を記録します。
約100年前のミルなので問題が無いとは思っていません。
実用的に使用可能なレベルまでレストアすることを目標としています。

もともとのメーカー純正塗装はグリーンだったようなのですが
前のオーナさんが茶色に再塗装したようです。
その塗料が長年の付着した油を吸って・・・グニョグニョ(^^;)べたべた

プジョーのエンブレムも残存しています。
矢の上にライオンが描かれているのですが・・・まるで猫みたい(笑)力強いイメージではない(^^;)
昔はこんなエンブレムだったんだね。

ライオンなのか?アルパカなのか?わかりません(笑)
ハンドルの回転の力を、垂直のシャフトに伝達するギヤ部はだいぶギタギタ。
これはだいぶ厄介なものを買ってしまったようです。
でも、ちゃんと回る。
致命的な欠損はなさそうです。

この蓋の部分はもともとはステンレスのようです、この茶色は油汚れが変色したようなイメージ。
ドームとギヤシャーシの取り付け部は・・・ネジががっちり塗料で埋まっている(^^;)あららら
こんな汚いものが綺麗になるのか? 心配です。

ドームの蓋は無事に開きました。
蓋はデリケートな可動部なので慎重に取り扱わなければ壊しそうです。

もう笑うしかないです。
何十年も使われていないようです。
俺が甦らせてやる。

・少し欠けた部分もあるけど豆を砕くには支障ないだろう。
・若干の白いサビがある。
総じてなんとか実用にはなりそうかと。ポジティブに考えよう(笑)

臼刃の下側が見れます。

シャフトは精度高く固定されているのではなく、フローティングな状態なのですね。

水平方向ギヤは上下に移動可能なフローティングになっていました。
精度の無い部品や組み立てでも、末永く使えるように上手く設計されているとも言えます。

もうハリーポッターの世界ですよね(笑)
アンティークな味を演出してくれるゴッツイ ギヤが渋いです。
ギヤやシャフトにまで塗料が塗られてしまっていて・・・

これ、良く見るとヒビが入っている。
最悪の場合はネジが損傷して分解不能になる可能性があります。
ちょっとヤバイなぁ(^^;)

机にボルト固定して使用することを前提に設計されている
サビが進んでいるのか?塗装が剥がれただけなのか?
油とホコリでコーティングされている(笑)

無事に分解できるのか心配だ。
しかもポピュラーではない9mmのレンチが必要です(笑)
これだけの塗装を剥がす事さえ気が遠くなる作業に思える。

切断してしまえばドーム内を掃除するのは楽になるのですが、
復旧はネジに置き換える事になる。
どうしようか?温存したまま とりあえず掃除を開始してみてから再考しよう。

ゴミが飛び散るのでたらいの中で作業します(^^;)

慎重に回しましたが、簡単に折れてしまった(-_-;)あせあせ
灰色の部分で皮一枚でつながっていただけでした・・・

特殊な部品でないことを祈ります。